2014-07-28

方向転換しよう(映画「私はロランス」)

「私はロランス」という映画をみた。あるカップルがいて、主人公(男性)ロランスがある日ゲイであることをカミングアウトして結局彼女と別れるのだが、その後、ロランスは彼女のことが忘れられず、彼女への思いを作品(詩)にして作家として有名になり、会いにいっちゃったりして。。。ということが過去を回想するという形で描かれていました。
一般的に男性のほうが思いを引きずるというケースが多いという話を聞きました。主人公の気持ちは理解できるけど、やってることは単なるストーカーじゃん!と一言で片付けられてしまうものかもしれません。
それでも、感情というものが映像としてすごく鮮やかに描かれていてすごく印象に残りました。チョウチョが口から出てきたり、洗濯物が空に舞い上がったり、
水が部屋全体に どばっと出てきたり(一歩間違えたらドリフですよ、これ)。
なんというか、「エターナル・サンシャイン」がいびつになった感じなのかなぁ。「エターナル・サンシャイン」ではBeckがコーギスのカバーを歌っているが、「私はロランス」は音楽もハイセンスというかなんというか独特です。そんな違いがありますね(わかりにくかったらすみません)。

劇中に流れていた歌の歌詞を引用します。
木の葉に留まる光
ほのかな香りを運ぶそよ風
薄雪に記された足跡
方向転換しよう
過ぎたことだ
残したかった何か
意に反し隠した何か
潮のように胸に満ちる
僕は主人公に共感はできない。。。でも、好きな映画かもしれない。。。